筋トレをした結果、
体重は85kgから63kgまで減った。
自分に自信もついた。
僕は自己啓発にハマっていた。
でも、そんな自分が、
どこか浅い気がしていた。
本当は気づいていたのかもしれない。
でも、虚無に戻るのが怖くて、
僕は鎧を纏っていたのかもしれない。
頑張っても変わらないことがある。
綺麗事だけじゃない。
運だってある。
もし僕が生まれた場所が日本じゃなかったら。
もし僕がもっと昔の時代に生まれていたら。
そんな視点を持つだけで、
僕が信じていたものは
すぐ崩れてしまう気がした。
必死に自分磨きをしているのに、
かっこよくならない自分。
対して、
何もしていないのにかっこいい人。
背が高い人。
周りを見れば見るほど、
辛くなっていった。
自分を救ってくれたはずの自己啓発が、
いつの間にか
僕を縛る呪いになっていた。
努力が足りないからだ。
もっと頑張れ。
そうやって、
また自分を責めるようになっていた。
僕は再び虚無に陥りかけた。
でも、今度は虚無には落ちなかった。
なぜかわからない。
でも、たぶん
体が整っていたからかもしれない。
ただ、
物語だけが剥がれていった。
そして残ったのは、
自分が
資本主義という物語の中で
意味を求めているという構造だった。
でもその構造を考え続けているうちに、
僕の視点はさらに冷たいものへと向かっていった。
物語の奥にあったのは、
ただの因果だった。
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