因果について考えるようになってから、
僕の視点はさらに冷たいものになっていった。
もし世界が因果で動いているなら、
人間もまたその中の一つの要素だ。
そんなことを考えているうちに、
僕はあることに気づき始めた。
それは、
人間は同じ条件で生きていない
ということだった。
もし世界のあらゆるものが
記述できるとするなら、
人間もまた
一つのシステムのようなものだ。
遺伝子という初期条件があり、
そこから時間の中で経験が積み重なっていく。
その方向が違えば、
当然違う人間になる。
それなのに、
同じ結果になると思う方が
おかしいのかもしれない。
さらに考えてみると、
身体もまた影響している。
栄養。
生活。
睡眠。
例えば
野菜を食べている人と
肉ばかり食べている人。
それだけでも
身体は変わる。
もし身体が思考に影響するなら、
人の考え方もまた
構造として違ってくる。
そう考えると、
人間はただ努力で説明できるものではない。
世界には
構造がある。
そんなことを考え始めていた。
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