僕は
普通の子供だったと思う。
特別な家庭でもなかったし、
特別な出来事が
多かったわけでもない。
でも、
ある時、
両親が離婚した。
僕は
父の方についていくことになった。
その時、
初めて思った。
「これは
自分ではどうにもならないことなんだ」
子供の僕には
何も決めることができなかった。
ただ、
大人たちが決めたことに
ついていくしかなかった。
それが
人生で初めて、
自分ではどうすることもできない現実
を
知った瞬間だったと思う。
ちょうどその頃、
僕は
ある本を読んだ。
脳死についての本だった。
なぜそれを読んだのかは
よく覚えていない。
実家がお寺だから、
死というものに
少し興味があったのかもしれない。
その本を読んだとき、
僕は
吐き気に近い感覚に襲われた。
自分の感覚が
ふわっと
浮くような感じだった。
「自分がいるのに
いない世界」
を
想像してしまった。
それが
怖かった。
本当に
気持ちが悪くなった。
そのあと
しばらくの間、
僕は
何かあるたびに
おばあちゃんに聞いていた。
「僕は今生きてる?」
子供ながらに、
それを
確認しないと
不安だったのだと思う。
今振り返ると、
あの頃から僕は、
「世界とは何か」を
考え始めていたのかもしれない。
ただのゆーま。


すべて自分のせいだと思っていた頃 | 僕の過去②
親の離婚のあと、家の空気は変わった。勉強を責める父、ストレスをぶつける兄。僕は暗い部屋で自分を責め続けていた。すべて自分のせいだと思っていた頃の話。


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